“瀬沼兵衛”の読み方と例文
読み方割合
せぬまひょうえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四人目には家中の若侍に、新陰流しんかげりゅうの剣術を指南している瀬沼兵衛せぬまひょうえが相手になった。甚太夫は指南番の面目めんぼくを思って、兵衛に勝を譲ろうと思った。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
彼はついにまくらみながら、彼自身の快癒を祈ると共に、併せてかたき瀬沼兵衛せぬまひょうえの快癒も祈らざるを得なかった。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
左近はこう咄嗟とっさに決心すると、身仕度をする間も惜しいように、編笠をかなぐり捨てるが早いか、「瀬沼兵衛せぬまひょうえ加納求馬かのうもとめが兄分、津崎左近が助太刀すけだち覚えたか。」
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)