“濡衣”の読み方と例文
読み方割合
ぬれぎぬ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
取りもしないものを取ったと云って、あたしに泥坊の濡衣ぬれぎぬを着せる。皆さんどうぞ加勢をして下さいと、泣き声で呶鳴るという始末。
半七捕物帳:58 菊人形の昔 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
身に覚えはありませんが、わたくしの身に濡衣ぬれぎぬがかかるわけは存じております。……千住三丁目の大桝屋さんはわたしの永のご贔屓ひいき
顎十郎捕物帳:22 小鰭の鮨 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
自分に着せられた濡衣ぬれぎぬ——いさゝか小便臭い濡衣を、手もなく乾かしてくれさうな氣がして、眞にイソイソと先に立つて案内して行きます。