滿足氣まんぞくげ)” の例文
新字:満足気
そして、そのもてなしの中でも、とりわけ嬉しかつたのは、たつぷりある御馳走で、死にさうな食慾をみたしてゐる私たちを、じつと見てゐる女主人の滿足氣まんぞくげ微笑ほゝゑみだつた。
「どうしてれだけ使つかれるもんけえ」と勘次かんじはいつた。おしな勘次かんじ梯子はしごけてひとつ/\に大根だいこはずすのも小糠こぬかむしろはかるのもしろしほ小糠こぬかぜるのも滿足氣まんぞくげた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
と、アンドレイ、エヒミチは滿足氣まんぞくげ微笑びせうして。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)