“湯漬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆづけ77.3%
ゆづ22.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
佐久間玄蕃さくまげんば中入なかいり懈怠けたいのためか、柴田勝家しばたかついへしづたけ合戰かつせんやぶれて、城中じやうちう一息ひといき湯漬ゆづけ所望しよまうして、悄然せうぜんきたさうへとちてく。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
せめて一椀のかゆ湯漬ゆづけでも差上げる人があったらよいが、誰かお供の侍がお附き添い申していることか、それともお一人なのであろうか。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
かけさせオヤと言わせる座敷の数も三日と続けばお夏はサルもの捨てた客でもあるまいと湯漬ゆづけかッこむよりも早い札附き
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
「おお空腹か、そうであろう、誰か湯漬ゆづけを持って来い。……さてその間にきく事がある。もう本名を明かせてもよかろう」
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)