“汽罐車”のいろいろな読み方と例文
新字:汽缶車
読み方割合
きかんしゃ60.0%
きかんしや20.0%
きくわんしや20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、ある停車場ていしゃば構内こうないに、ここからは、とおくへだたっている平原へいげんなかのレールからいた番号ばんごう汽罐車きかんしゃがじっとしてやすんでいました。
負傷した線路と月 (新字新仮名) / 小川未明(著)
父死後の始末も一段落ついた頃彼女を海岸からアトリエに引きとつたが、病勢はまるで汽罐車きかんしやのやうに驀進ばくしんして来た。
智恵子抄 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)
汽罐車きくわんしやはもうすつかり支度ができて暖さうな湯気を吐き、客車にはみな明るく電燈がともり、赤いカーテンもおろされて、プラツトホームにまつすぐにならびました。
氷河鼠の毛皮 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)