“汨没”の読み方と例文
読み方割合
こつぼつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吾もし死せずんば、その勃々たるもの決して汨没こつぼつせざるなり。しかれども十六日の口書、三奉行の権詐けんさ、吾を死地にかんとするを知り、ってさらに生をねがうの心なし。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
風波に掀翻きんぽんせらるる汽船の、やがて千尋ちひろの底に汨没こつぼつせんずる危急に際して、蒸気機関はなおよう々たる穏波をると異ならざる精神をもって、その職をくすがごとく、従容しょうようとして手綱を操り
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
 吾れもし死せずんば、勃々たるもの決して汨没こつぼつせざるなり。
留魂録 (新字旧仮名) / 吉田松陰(著)