氷原ひょうげん)” の例文
彼の狩はたいてい三四日がかりでしたが、一週間くらい氷原ひょうげんへ出ていったきりのことも、めずらしくはありませんでした。
負けない少年 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
白瀬大尉しらせたいいや、アムンゼンや、シャツルトンらの探検たんけんした南極なんきょくや、北極ほっきょくには、いつも三十メートル以上いじょう暴風ぼうふういているそうだ。その氷原ひょうげん探検隊たんけんたいは、自分じぶんたちの国旗こっきをたてたんだ。
台風の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
啓之助がほうっておくと、こんどは、まだ絶巓ぜってんには氷原ひょうげんもあろうというのに、ありの小道まで踏破とうはしゆかねば、阿波守への土産話みやげばなしにならぬといいだして、駄々だだな若公卿の本領を発揮し、さんざんに
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
下はまっしろにこおりついた氷原ひょうげんである。
大空魔艦 (新字新仮名) / 海野十三(著)