“水陰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずかげ66.7%
みづかげ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ、山中を流れている水陰みずかげにながくなびくようにして群生しているすげという実際の光景、特に、「水陰」という語に心をかれて私はこの歌を選んだ。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
夜来やらいの雨に、は、加茂の小石小石の水陰みずかげから、東山のいただきまで、いちどに春をちみなぎらした。いま。
此歌は人麿歌集出だから人麿或時期の作かも知れない。「あまのがは水陰みづかげ草の」(巻十・二〇一三)とあるのも、こういう草の趣であろうか。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
山河やまがは水陰みづかげふる山草やますげまずもいもがおもほゆるかも 〔巻十二・二八六二〕 柿本人麿歌集
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)