“気病”のいろいろな読み方と例文
旧字:氣病
読み方割合
きやみ55.6%
きや16.7%
きやま11.1%
きやまい11.1%
きわずらい5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と思いますと是が気病きやみになり、食も進まず、奥へ引籠ひきこもったきり出ません、母親おふくろは心配するが、兄三藏は中々分った人でございますから
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さなきだにふだんからかよわいからだの女房は苦労の重荷にしつぶされて、その明くる年の春に気病きやみのようなふうでもろく死んでしまった。
心中浪華の春雨 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
お露も新三郎を思って長い間気病きやまいのようになっているところであった。お露はもう慎みを忘れた。お露は新三郎の手をって蚊帳の中へ入った。
円朝の牡丹灯籠 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
喬生きょうせいじぶんの家の門口かどぐちへ立って、観燈のの模様を見ていた。鎮明嶺ちんめいれいの下に住んでいるこのわかい男は、近比ちかごろ愛していた女房に死なれたので気病きやまいのようになっているところであった。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
女は道平のことばかり思うて沈んでいたが、とうとう気病きわずらいのようになって、三年の後に死んでしまった。
再生 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)