“気受”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きうけ75.0%
きう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「美」に歩近あゆみちかいだけに、古来、男の画よりも御婦人の画の方がどうしても一般に気受きうけがよろしい。
美術上の婦人 (新字旧仮名) / 岸田劉生(著)
平生から明瞭めいりょうで新しくって、大変学生に気受きうけが好いんだそうだが、その明瞭な講義中に、やはり明瞭ではあるが、前後とどうしても辻褄つじつまの合わない所が一二箇所出て来るんだってね。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
快活かいかつ情愛じょうあいがあって、すこしも官吏かんりふうをせぬところから、場中じょうちゅう気受きうけも近郷きんごう評判ひょうばんもすこぶるよろしかった。近郷きんごう農民のうみんはひいきの欲目よくめから、糟谷は遠からずきっと場長じょうちょうになると信じておった。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)