“此迄”の読み方と例文
読み方割合
これまで100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最も懇篤こんとくに取扱いくれたるはうれし。ここにて弁当をしょくす。茶を饗せられたり。此迄これまでは人家無く、附近にも更に人家無しと。河畔に土人小屋あり。此れまするなりと。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
然るに我等夫婦は此迄これまで医業を取るのみにて、農牧業に経験無きを以て、児輩及び知己親族より其不可能を以て思いむべきを懇切に諭されたるも、然れども我等夫婦は確乎かっこと决心する所あり
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
仮りに札幌区外の山鼻やまばなはたの内に一戸を築き、最も粗暴なる生活を取り、且つ此迄これまで慣れざるの鎌と鍬とを取り、菜大根豆芋とう手作てさくして喰料しょくりょうを補い、一銭にても牧塲費に貯えん事を日夜勤むるのみ。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)