“此楼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ここ50.0%
こちら25.0%
こゝ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それも夢のように消えて、自分一人になると、自由ままにならぬ方の考えばかり起ッて来て、自分はどうしても此楼ここに来年の四月まではいなければならぬか。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
(姉さんは、いとはんですか、此楼こちらの……)
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
近いところが此楼こゝにいたあの綾衣あやぎぬがいゝお手本だよ、あんな夢中になってはつさんのところへき、惚れた同士だから中好なかよく毎日暮すだろうと、楼中うちじゅううらやみものだッたは知っているだろう