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機会
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をり
ふりがな文庫
“
機会
(
をり
)” の例文
旧字:
機會
父が俳句にことよせて、京都にのぼつたのも、その志を遂げる
機会
(
をり
)
を、見つけたかつたために違ひない、と良寛さんは思つた。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
こんなに沢山言語を知つてゐては、
現世
(
このよ
)
では滅多に使ふ
機会
(
をり
)
もなからう、
寧
(
いつ
)
そ地獄へでも
墜
(
お
)
ちたら定めし晴々するに相違なからうと思はれる程だつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
そんな訳で、復た
奈何
(
どう
)
かいふ
機会
(
をり
)
があるまで、特にその為に書かれた先輩の序文を二つまで附けて、日記はそのまゝ彼女の妹の手許に蔵つて置くことに成つた。”
一葉の日記
(新字旧仮名)
/
久保田万太郎
(著)
貴所等
(
あなたがた
)
と
私
(
わたし
)
とは長く御近所に住つて居りますが、今まで仲よく一所に遊ぶ様な
機会
(
をり
)
がありませんでした、今晩は
能
(
よ
)
くこそ来て下さいました、——今晩
貴所方
(
あなたがた
)
をお
招
(
よび
)
申したのは
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
もう少し
人気
(
ひとけ
)
さへなかつたなら、或は
機会
(
をり
)
を見て這ひ出してゐたかも知れないが、人前で袋の中から這ひ出したりしては、いい笑ひものになるから……と考へて彼は思ひとまつた。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
▼ もっと見る
機会
(
をり
)
もなくつて、それから
久
(
ひさ
)
しぶりの
旅
(
たび
)
に、はじめてバスケツトに
納
(
をさ
)
めたのである。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
若い時は青雲の夢を見たもので、
機会
(
をり
)
あらば宰相の位にも上らうといふ野心家であつたが、財産のなくなると共に
徒
(
いたづ
)
らに村の物笑ひになつた。今では村会議員に学務委員を兼ねてゐる。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
さて三人は三人とも、実に医術もよくできて、また
仁心
(
じんしん
)
も相当あつて、たしかにもはや名医の類であつたのだが、まだいゝ
機会
(
をり
)
がなかつたために別に位もなかつたし、遠くへ名前も聞えなかつた。
北守将軍と三人兄弟の医者
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
また、語るべき
機会
(
をり
)
もなく
ふるさと
(新字旧仮名)
/
漢那浪笛
(著)
たまにしか逢ふ
機会
(
をり
)
はなかつたものゝ、わたくしにすれば、十四五年にわたる古い附合である。そして、逢へばいろ/\と、いつもいゝ話を聞かせてくれた人である。
萩
(新字旧仮名)
/
久保田万太郎
(著)
何でもこの硯一つで河合家の百硯に対抗するといふ
代物
(
しろもの
)
で、山陽の
賞
(
ほ
)
めちぎつた
箱書
(
はこがき
)
さへ
添
(
そ
)
はつてゐるので、硯好きの河合はいゝ
機会
(
をり
)
があつたら、何でも自分の方に
捲
(
ま
)
き上げたいものだと
古松研
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
何でもこの硯一つで河合家の百硯に対抗するといふ
代物
(
しろもの
)
で、山陽の
賞
(
ほ
)
めちぎつた
箱書
(
はこがき
)
さへ
添
(
そ
)
はつてゐるので、硯好きの河合はいゝ
機会
(
をり
)
があつたら、何でも自分の方に
捲
(
ま
)
き上げたいものだと
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“機会”の意味
《名詞》
機 会(きかい)
何かをするのに丁度よいとき。
(出典:Wiktionary)
機
常用漢字
小4
部首:⽊
16画
会
常用漢字
小2
部首:⼈
6画
“機会”で始まる語句
機会主義者
機会的な作品