“某方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なにがしかた33.3%
それがしかた33.3%
ぼうかた33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕は築地何町を隅から隅まで探して、ようやくのことで桂の住家すみかを探しあてた。容易に分からぬも道理、某方なにがしかたというその某は車屋の主人ならんとは。
非凡なる凡人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
引連ひきつれ上野町の名主佐久間某方それがしかたまで送りゆき此者并びに具足櫃其外後刻ごこくまで預るべしと申渡し又々火事場へ引返しけり是則ち享保四年極月ごくげつ十三日の夜の事にて漸々やう/\火事もしづまりしかば上野の御固おんかためは勿論もちろん武家方ぶけがた人數にんず町火消等まちひけしらも夫々に引取けるにより大岡越前守殿には
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しかして妾には大阪なる重井の親戚しんせき某方ぼうかたに来りくるるようとの特信ありければ、今は躊躇ちゅうちょの場合に非ずと、始めて重井との関係を両親に打ち明け、かつ今仮に内縁を結ぶとも、公然の批露ひろう
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)