“後刻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のち38.5%
あと23.1%
ごこく15.4%
のちかた11.5%
のちほど11.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
腹も立たずか言譯しながら後刻のちに後刻にと行過るあとを、一寸舌打しながら見送つて後にも無いもんだ來る氣もない癖に
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
『ハ。然うでごあんす。何れ後刻あとでお話しようと思つて、受け取つた譯でアごあせん、一寸お預りして置いただけでごあんす。』
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
もみながら今晩こんばんは何分御泊おとめ申こと出來難く其譯は今夜村の寄合にて後刻ごこくは大勢集まり候間御氣のどくながら御宿おやど御斷おことわり申上ると云けるに武士は樣子やうす
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
朝飯がすゝまずば後刻のちかたやすけでも誂へようか、風邪にしては熱も無ければ大方きのふの疲れと見える、太郎樣への朝參りは母さんが代理してやれば御免こふむれとありしに
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
なかなかそんなやさしいことはいっていられないです、どうか理屈は後刻のちほど承わりますから、応分の義捐金を願います。
厄払い (新字新仮名) / 徳田秋声(著)