“松宇”の読み方と例文
読み方割合
しょうう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
松宇しょうう氏来りて蕪村ぶそん文台ぶんだいといふを示さる。あま橋立はしだての松にて作りけるとか。木理もくめあらく上に二見ふたみの岩と扇子せんすの中に松とを画がけり。筆法無邪気にして蕪村若き時の筆かとも思はる。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
それは『俳諧はいかい』と題する雑誌であって、居士が伊藤松宇しょうう、片山桃雨とうう諸氏と共に刊行したものであって、その中には余が居士に送った手紙の端に認めておいた句が一、二句載っていた。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
そこで聞くと、椎の友会は、伊藤松宇しょうう、森猿男さるお、片山桃雨、石山桂山、石井得中の五氏の顔触れで、月並家の運座には、宗匠のみが選者となるのを改めて、座中の共選という事にしているそうだ。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)