“朱葉”の読み方と例文
読み方割合
もみじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薄いのも、半ば染めたのも散り済まして、松山の松のみみどり深く、丘は霜のように白い、尾花が銀色を輝かして、処々に朱葉もみじくれないの影を映している。
御前おんまえあわいげんばかりをへだつて其の御先払おさきばらいとして、うちぎくれないはかまで、すそを長くいて、静々しずしずただ一人、おりから菊、朱葉もみじ長廊下ながろうかを渡つて来たのはふじつぼねであつた。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
もとの山端やまっぱな引退ひきさがり、さらば一服つかまつろう……つぎ置の茶の中には、松の落葉と朱葉もみじが一枚。……
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)