木炭すみ)” の例文
楢渡ならわたりなら方向はちゃんとわかってゐるよ。あすこでしばらく木炭すみを焼いてゐたのだから方角はちゃんとわかってゐる。行かう。」
(新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「いや、昨夜、遅く便所せっちんへ往きよって、ひっくりかえって鍋で額を怪我して、裏の木炭すみ納屋で寝ております」
鍛冶の母 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
湯を沸かして、これから蕎麦掻そばがきを馳走してやろうといい、七輪の欠けたようなものへ木炭すみをつぎ、付火木つけぎをくべ、火だねを作ってフウフウと火を吹きはじめる。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「楢渡なら方向はちゃんとわかっているよ。あすこでしばらく木炭すみを焼いていたのだから方角はちゃんとわかっている。行こう。」
(新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
宿題もみんな済ましたし、かにを捕ることも木炭すみを焼く遊びも、もうみんなきてゐました。達二は、家の前のひのきによりかかって、考へました。
種山ヶ原 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
宿題しゅくだいもみんなましたし、かにることも木炭すみあそびも、もうみんなきていました。達二は、家の前のひのきによりかかって、考えました。
種山ヶ原 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ずうっと下の方の野原でたった一人野葡萄のぶだうを喰べてゐましたら馬番の理助が欝金うこんの切れを首に巻いて木炭すみの空俵をしょって大股おほまたに通りかかったのでした。
(新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
ずうっと下の方の野原でたった一人野葡萄のぶどうべていましたら馬番の理助が欝金うこんの切れを首に巻いて木炭すみの空俵をしょって大股おおまたに通りかかったのでした。
(新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「あいつは昨日、木炭すみのそりを押して行つた。砂糖を買つて、じぶんだけ帰つてきたな。」
水仙月の四日 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「あいつは昨日きのう木炭すみのそりを押して行った。砂糖を買って、じぶんだけ帰ってきたな。」
水仙月の四日 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
なんぼあしたは木炭すみを荷馬車に山に積み
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
木炭すみかなんかを焼いてるよ
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
身丈にちかい木炭すみすごを
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)