“服喪”の読み方と例文
読み方割合
ふくも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「陰気なと申されたが、しかし御家中の服喪ふくもは、すでに明けておるはず。しかるに、なぜ今年も足利家では、門松をお立てなさらんのか」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ましてご服喪ふくもの折、野駈けに出て、洛外で密談に寄り合うなどはまずいでしょう。……それよりは新田と二人で、こよいひそかに御所へさんじまする。
宮中には服喪ふくもノ令が出て、一切の慎みが守られ、市中にも数日の鳴物停止ちょうじが令せられた。——ご病中だった皇后の禧子よしこがおなくなりになったからである。