“暗緑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あんりょく50.0%
あんりよく50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれの目はしきりにうごいて、うしろの樹立こだちをすかしたり暗緑あんりょく境内けいだいを見まわしたりしたが、ついに、そこからなにものも見いだすことはできなかった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紅茶々碗を持つた儘、書斎へ引き取つて、椅子へこしを懸けて、茫然ぼんやりにはながめてゐると、こぶだらけの柘榴ざくろ枯枝かれえだと、灰色はいいろみき根方ねがたに、暗緑あんりよく暗紅あんかうはした様なわかい芽が、一面に吹きしてゐる。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)