“根方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねかた56.4%
ねがた41.0%
ねもと2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
片手で私の手をソッと握って、片手で扉を静かに閉めると、靴音を忍ばせつつ、向うの壁の根方ねかたに横たえてある、鉄の寝台に近付いた。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
私たちは水際みずぎわを廻って崖の方へ通ずる小径こみち攀登よじのぼって行くと、大木の根方ねがたじじいが一人腰をかけて釣道具に駄菓子やパンなどを売っている。
その女が前を横切る度毎たびごとに、桐の木の根方ねもとに土下座をして、あまたたび礼拝を捧げておりまするひげだらけの大男は、長崎の某小学校の校長で御座います。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)