みょう)” の例文
みょう六月二十二日、衣笠きぬがさなる北山殿へ、蛍狩りの御遊ぎょゆうと、つとに御内定をみております。もとよりこれは、西園寺家から特に臨幸を仰いだもので」
で、上流の福島や寝覚ねざめとこ探勝の予定も中止すると、どうでもみょう十三日の朝には此処ここを立たねばならなくなった。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
御面談申度もうしたき有之候これありそうろうみょう十一日朝五つ時当屋敷へ御入来ごじゅらい有之候よう美作守みまさかのかみ申付候此段得御意ぎょいをえ候以上
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「が、みょうこく(午前十時)の御出頭では、お休みのまも、お心がまえのひまもいかがかと」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
みょう夕景までにわたくしが来なかったら此の封を切って読んで下さい、左様そうすれば細かに事柄が分ります、其のうち又お前さんを迎いに参る者が有るまいものでもない、多分夕景迄には屹度来ますが
孝「最早一刻も猶予致す時でございませんゆえ、みょう早天そうてん出立致す了簡です」
みょう夕景に何卒なにとぞ吾が隠れ家へ御出で下さればお別れの酒盃さかずきを頂いて、臓腑を洗い清めて山をくだりたい、坊主になった姿を見て貴方喜んで下さい、我等もお顔を見てちたいと云ったら、侠客おとこじゃなア