明易あけやす)” の例文
夏の明易あけやすかつた。両側に人家が続いたり、橋がかかつたりするあたりに来る頃には、もうまつた明放あけはなれて居た。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)
百合 (人形を抱き、なまめかしき風情にて戸を開き戸外こがいに出づ。)夜の長い事、長い事……何の夏が明易あけやすかろう。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
明易あけやすやわれ流浪する夢を見し
七百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
本陣のやりからす明易あけやす
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
明易あけやすや花鳥諷詠ふうえい南無阿弥陀なむあみだ
七百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
明易あけやすや花鳥諷詠南無阿弥陀なむあみだ
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
明易あけやす第一峰だいいっぽうのお寺かな
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
しこうして今ひと眠り明易あけやす
七百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)