)” の例文
旧字:
これはと同僚で有ッた山口なにがしという男で、第一回にチョイトうわさをして置いたアノ山口と同人で、やはり踏外し連の一人。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
と峡田領に属し、浅草寺地及寺領地に係る。其間頗る錯綜し、容易に弁じ難きを以て、旧幕時代は伊呂波いろは番号を附し、世、よんで、伊呂波長屋と云へり。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
雑誌『日本人』に「春」を論じて「我国はと太陰暦を用ゐ正月を以て春の初めと為ししが」云々とあり。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
知己を番町の家に訪えば主人あるじは不在、留守居の者より翻訳物を受取ッて、文三がと来たみちを引返して俎橋まないたばしまで来た頃はモウ点火ひともし頃で、町家では皆店頭洋燈みせランプともしている。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)