旅糧たびがて)” の例文
「はははは、胸をなでたか。……ところで経家、さっそくだが、脚のよい駒二頭に鞍をおかせ、旅糧たびがてなども、着けさせておいてくれい」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがてひるごろ。——宮路山で山茶屋を見かけ、昼の旅糧たびがて(弁当)を解こうとなった。ほかにも旅人が数名見える。市女笠の女は、茶屋のむしろを借りうけて
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)