“新家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんや77.8%
しんけ11.1%
シンケ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それよりは、ウンとかせいでな、給金を貯めてな、それで新家しんやの一つも建てて納まることを考えなくっちゃいけねえ。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
藤野さんは、其以前、村から十里とも隔たらぬ盛岡の市の学校にゐたといふ事で、近江屋の分家の、呉服屋をしてゐる新家しんけといふ家に、阿母おつかさんといふ人と二人で来てゐた。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
萩の茶屋と言へば、元の今宮新家シンケの而も海道筋に近い処であつた。今の停留所のある処は稍違つてゐる。そんな処を自ら進んで思はく買ひして置くやうな役者ではなかつたのである。
戞々たり 車上の優人 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)