“文墨”の読み方と例文
読み方割合
ぶんぼく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お前は文墨ぶんぼくに親しんだ漱石先生を知つてゐるかも知れない。しかしあの気違ひじみた天才の夏目先生を知らないだらう。
闇中問答 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
年十三にして既に名をその地の教坊きょうぼうとどめき。生来文墨ぶんぼくの戯を愛しよく風流を解せり。読書とくしょめば後庭こうてい菜圃さいほを歩み、花をみて我机上わがきじょうを飾る。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
文墨ぶんぼく雅人がじんも多しときゝしが、旅中りよちゆうとしきやうするにあひ皈家きかいそぎしゆゑ剌を入れざりしは今に遺憾ゐかんとす。