教訓をしへ)” の例文
成程教訓をしへだ、よしんば新聞記者になれなかつたにしても大学教授にはなる事が出来る。
忘れるなといふ一生の教訓をしへの其生命いのち——あへぐやうな男性をとこ霊魂たましひの其呼吸——子の胸に流れ伝はる親の其血潮——それは父の亡くなつたと一緒にいよ/\深い震動を丑松の心に与へた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
見慣みならひて平生へいぜいはすはにそだちしは其の父母の教訓をしへいたらざる所なり取譯とりわけはゝこゝろよこしまにて欲深よくふかく亭主庄三郎は商賣しやうばいの道は知りても世事せじうと世帶せたいは妻にまかおくゆゑ妻は好事よきことにしてをつとしりき身上むき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
少年せうねんのためになるやうな教訓をしへを七まいばかりの短冊たんざくいてれました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)