“揚板”の読み方と例文
読み方割合
あげいた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とずうと本堂の方へ引摺ってきまして、居間から直ぐわきの本堂の前の畳を二畳上げて、揚板あげいたを払って明けるから海禪驚きまして
惜し気もなく散る彼岸桜ひがんざくらを誘うて、さっと吹き込む風に驚ろいて眼をますと、朧月おぼろづきさえいつのに差してか、へっついの影は斜めに揚板あげいたの上にかかる。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
うなぎやの親方は、私の父に揚板あげいたの下のうなぎを見せて、あらいのをざるにあげて裂いた。父は表二階でさかずきを重ねはじめた。