はた)” の例文
新字:
澁紙の袋を引き出して塵をはたいて中をしらべると、畫は元の儘しめつぽく四折よつをりに疊んであつた。畫の外に、無いと思つた子規の手紙も幾通か出て來た。
子規の画 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
にあるもの二言にごんい。よろこいさんで、煙管きせるつゝにしまふやら、前垂まへだれはたくやら。
画の裡 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
われらしきが、一念發起いちねんほつきおよんだほどお小遣こづかひはたいて、うすものつまに、すツとながじゆばんの模樣もやうく、……水色みづいろの、色氣いろけは(たつた)で……なゝめすわらせたとしたところで、歌澤うたざはなんとかで、あのはにあるの
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)