“投渡”の読み方と例文
読み方割合
なげわた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だから兄さんは舞台から証拠の品を僕に投渡なげわたそうとした。——その寸前に射殺された。拳銃ピストルの実弾は兄さんがめたものだ。
劇団「笑う妖魔」 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
背後うしろから菜ッ葉服の男に息の詰まるほどガッチリと抱きすくめられちゃったんです。そうして犬ころでも棄てるように軽々とデックの夜会服の腕の中へ投渡なげわたされちゃったんです。
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)