手習てなら)” の例文
今でも彼は、毎朝営舎えいしゃで目をさますと、まず真先まっさき宮城きゅうじょう遥拝ようはいし、それから「未来の地下戦車長、岡部一郎」と、手習てならいをするのであった。
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
見世物、露店ろてん——鰐口わにぐちの音がたえず聞こえた。ことに、手習てならいが上手になるようにと親がよく子供をつれて行くので、その日は毎年学校が休みになる。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
無理むりやりに、手習てならいッふでにぎらせるようにして、たった二ぎょうふみではあったが、いやおうなしにかされた、ありがたくぞんそうろうかしこの十一文字もじになるままに
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
私はこれから一生懸命いつしやうけんめい勉強べんきやうをしようと思つてゐます。私がこんど六十の手習てならひのやうな語學ごがくを初め出しましたのは、そのだいのつもりなんです。私達は決して今のまゝでんではなりません。
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
この十二文字を、彼は、古新聞の両面が、まっくろになるまで、手習てならいをするのである。
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
一郎は、それから後も、ずっと、“未来の地下戦車長”の手習てならいをつづけていた。
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)