所作しわざ)” の例文
すべてその所作しわざは人に見られん為にするなり、即ちその経札きやうふだを幅ひろくし、ころもふさを大きくし、饗宴ふるまひの上席、会堂の上座、市場にての敬礼、また人にラビと呼ばるることを好む。
如是我聞 (新字新仮名) / 太宰治(著)
貢さんは一目見ておどろいたが、従来これまで庭の柿の樹や納屋なやの中に兄のしばられて切諌せつかんを受けるのを度々見て居るので、こんな処へれてはいつて縛つて置いたのは阿父さんの所作しわざだと思つた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)