悚然ぞツ)” の例文
理窟は別として、人間の生活慾は、牛肉を快喫する動物性はあツても、人間の感情は、ただ一片の同胞の筋肉を見ても悚然ぞツとする。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
あゝ前刻さツきのお百姓ひやくしやうがものゝ間違まちがひでも故道ふるみちにはへびうといつてくれたら、地獄ぢごくちてもなかつたにとりつけられて、なみだながれた、南無阿弥陀仏なむあみだぶついまでも悚然ぞツとする。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おもしても悚然ぞツとするて。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)