“怡楽”のいろいろな読み方と例文
旧字:怡樂
読み方割合
いらく66.7%
たのし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此声の如何に高かつたかは、自分が悠々たる追憶の怡楽いらくの中から、俄かに振返つて、其児供のゆびさす方を見たのでも解る。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
おおよその人が老年になって、往事を無邪気に顧みて、ただそれなりにしわばんだ口辺こうへんに微笑をたたえ得るならば、それでも人生の静かな怡楽いらくが感ぜられもし、またその境地で満足してもいられよう。
職司つとめの種類のうちには、主につけるものにあらずして、その表面は極めて格好に且つ怡楽たのしきものなるに似たれど、終りには、死を意味するものあり。
主のつとめ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)