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心盡
読み方 | 割合 |
こゝろづく | 50.0% |
こゝろづくし | 50.0% |
吉原へ
勤め奉公に
遣れたとは扨も/\
悼はしき事如何に
昔しの恩あればとて夫程までに御夫婦が御
心盡しを
成れしものを
送りしに
夫の
忌日もいつしか八年跡の
空とぞ
過行ける道之助
今年十歳に成けるに親は無とも子は
育つとやら母の手一ツに
育て
揚たる子ながらも
生れ付ての
發明者殊に
幼稚き心にも母が
心盡しの程を
おつぎは
卯平へ
目に
見えた
心盡をするのに
何の
方法も
見出し
得なかつた。おつぎの
懷には一
錢もないのである。