“御感”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎょかん72.0%
ぎよかん16.0%
おんかん4.0%
ギョカン4.0%
ギヨカン4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まことに唐の司空図しくうとが詩品にも優りて、いみじくも美わしく御答え申したと、親王も御感ぎょかんあり、当時の人々も嘆賞したのであった。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
嬢様は荒尾君の大傑作を縕袍どてらと間違へてらツしやると見える。それでも荒尾先生、御感ぎよかんを忝ふしたと心得て感涙にむせんで、今度は又堪らないものを作つた。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
の巨象と、幾頭の獅子と、この蜈蚣と、この群集とがついに皆式場に会したることをおんふくみの上、静にお考へあひなり候はば、いかなる御感おんかんじか御胸おんむねに浮び候や。
凱旋祭 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
聞説キクナラク。貴下ハ先頃、稀代キタイナ宝刀ヲ入手セラレシ由。武人ノ御心ガケ神妙ナリト、高大尉コウダイイ閣下ニオカセラレテモ、御感ギョカンナナメナラズ、マコトニ御同慶ニ堪エナイ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吾妻鏡の記載にも“——景時ノ思慮、神妙ノ至リ、御感ギヨカン再三ニ及ブ”とある。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)