“御形見”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おかたみ50.0%
おんかたみ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その廚子の上には経文きょうもんと一しょに、阿弥陀如来あみだにょらいの尊像が一体、端然と金色こんじきに輝いていました。これは確か康頼やすより様の、都返りの御形見おかたみだとか、伺ったように思っています。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それから一月ほど御側おそばにいたのち、御名残り惜しい思いをしながら、もう一度都へ帰って来ました。「見せばやなわれを思わむ友もがないそのとまやのしばいおりを」——これが御形見おかたみに頂いた歌です。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
宿やどし奉つり御形見おんかたみ等を頂戴ちやうだいし將監方をいとまを取生國は佐渡さどなれば則ち佐州へ老母諸共らうぼもろともに立歸りしが其後そののち澤の井殿には若君わかぎみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)