御前みまへ)” の例文
天使等みつかひたちオザンナを歌ひつゝ己が心を御前みまへにさゝげまつるなれば、人またその心をかくのごとくにさゝげんことを 一〇—一二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
羅馬の市に竿燈かんとうくるは近き世の事にて、其の頃はまださるものなかりしなり。狹き枝みちに歩み入れば、平ならざる道を照すもの唯だ聖母の像の御前みまへに供へたる油燈のみなり。
地上の罪の同胞はらからに、代る犠牲の小羊と、神の御前みまへに献げたる、堅きちかひの我なるを
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
御前みまへに輪を成す雀のむれもみなみな雀の後光をかすかに立ててぞ啼きれ遊ぶ。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
われたゞひとりとなりぬ。君の御前みまへでては、更に新らしきわが身のおもひして
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
我はシエーナびとなりき、我これらの者と共にこゝに罪の生命いのちを淨め、御前みまへに泣きて恩惠めぐみを求む 一〇六—一〇八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
御前みまへに輪を成す雀のむれもみなみな雀の後光をかすかに立てて啼きれ遊ぶ。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)