往古いにしえ)” の例文
猿沢の池のほとりに、高札を立ててある通り、道に志す武芸の道友とならば、何人なんぴとといえど、手合せにかまいはないことになっているが、往古いにしえの荒法師以上
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伊勢神宮の内宮うちみやは、往古いにしえから二十一年ごとに、新しゅう改造する制であったが、応仁おうにんの乱以後は、そのこともすたれて、ここも荒るるにまかせてあったを、おことの父信秀には、その御式の復古に
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)