“役替”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やくがえ66.7%
やくが33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殿「其の方が久しく参らん内にわし役替やくがえを仰せ付けられて、かみより黄金を二枚拝領した、何うだ床間これにある、悦んでくれ」
梅若七兵衛 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
十月、家督相続がすみ、能勢因幡守のせいなばのかみの二女竹姫を奥方に迎え、それぞれに新知、加増、役替やくがえがあった。
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それに、宿内の年寄役、組頭、皆それは村民の入札で定めたのが役替やくがえの時の古い慣例で、役替え札開きの日というがあり、礼高で当選したものが宿役人を勤めたのである。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
家臣にはそれぞれ新知、加増、役替やくがえなどがあった。中にも殉死の侍十八人の家々は、嫡子にそのまま父のあとを継がせられた。嫡子のある限りは、いかに幼少でもその数にはれない。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)