“序開”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょびら50.0%
じよびら25.0%
じょびらき16.7%
じよびらき8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一音ごとにはっきり聞き取られる位であった。多分今宵こよいの祭りの序開じょびらきの曲であろう。花やかな、晴がましい、金笛きんてきの響のようであった。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
そんな話をする事には、物慣れてゐる城持ちの貴婦人が、何か序開じよびらきに一言二言云つて置いて、傍に立つてゐた一人の耳に口を寄せて囁くと、その聞いた女が隣に伝へる。
クサンチス (新字旧仮名) / アルベール・サマン(著)
すうすう風の這入はいって来る食堂車でまずい食事をする。それらは私にいわせると旅行と称する娯楽の嫌悪けんおすべき序開じょびらきである。
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
わしいまはなし序開じよびらきをした飛騨ひだ山越やまごえつたときの、ふもと茶屋ちやゝで一しよになつた富山とやま売薬ばいやくといふやつあ、けたいのわるい、ねぢ/\したいや壮佼わかいもので。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)