“幺微”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えうび33.3%
かすか33.3%
いさゝか33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして人間が幺微えうびなものであるといふ事は、何人と雖も少しく思索に耽つたことの有るものの心づくところであるが
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
夜の静なるを動かして、かの男女なんによ細語ひそめきぬ。はなは幺微かすかなれば聞知るべくもあらねど、娓々びびとして絶えず枕に打響きては、なかなか大いなる声にも増して耳煩みみわづらはしかり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
流転の途は厭はせられたりしも人我にんがの空をばうけがひは為玉はざりしや、何とて幺微いさゝかの御事に忌はしくも自ら躓かせたまひて、のりの便りの牛車を棄て、罪の齎らす火輪にもさんとは思したまふ
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)