平八茶屋へいはちぢゃや)” の例文
「今日は山端やまばな平八茶屋へいはちぢゃや一日いちんち遊んだ方がよかった。今から登ったって中途半端はんぱになるばかりだ。元来がんらい頂上まで何里あるのかい」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その音がかりの鳴声によく似ているのを二人とも面白がった。ある時は、平八茶屋へいはちぢゃやまで出掛けて行って、そこに一日寝ていた。そうして不味まずい河魚のくしに刺したのを、かみさんに焼かして酒をんだ。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)