帆村荘六ほむらそうろく)” の例文
東京のビジネス・センター有楽町に事務所をもつ有名な青年探偵の帆村荘六ほむらそうろくも、この騒ぎのなかに、旅館の蒲団ふとんの中に目ざめた。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それは、目下もっか売出うりだしの青年探偵、帆村荘六ほむらそうろくにとって、あきらめようとしても、どうにも諦められない彼一生の大醜態だいしゅうたいだった。
麻雀殺人事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それには、探偵帆村荘六ほむらそうろくの身分が、はっきりしるされてあったので、一等運転士は、あっとばかりおどろいてしまった。
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そののちは、帆村荘六ほむらそうろくという年のわかいおじさんにひきとられ、そこから東京の学校にも通わせてもらっていました。
怪塔王 (新字新仮名) / 海野十三(著)
三根夫みねおは、をあげないつもりであった。しかしとうとうがまんができなくなって、三根夫は帆村荘六ほむらそうろくにうったえた。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
伯父の帆村荘六ほむらそうろくは、寝衣ねまきのうえにガウンをひっかけたままで、暗号解読器をしきりにまわして目を光らせていた。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
なんでも末は地球上に一度も現れたことの無い名探偵になるのだということです。探偵名を帆村荘六ほむらそうろくといいます。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
無髭無髯むしむぜんの顔に、細い黒縁くろぶち眼鏡めがねをかけ、脣が横に長いのを特徴の、有名なる私立探偵帆村荘六ほむらそうろくだった。一頃から思えば、この探偵も深刻にふけて見える。
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あたしいつだか、新聞だったか、本だったかで読んだのですけれど、帆村荘六ほむらそうろくという名探偵があるでしょう。その名探偵帆村荘六のことを、今思い出したのよ。
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
たとえば今、外国密偵団の監視をやっている有名な青年探偵帆村荘六ほむらそうろくが、数日前その筋から示唆しさをうけた話の内容について考えてみるのが早わかりがするであろう。
東京要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
かく、あれは省線の駅の近所まで出て、円タクを拾うつもりで歩いていたのだった。れが一人あった。帆村荘六ほむらそうろくなる男である。——例の素人しろうと探偵の帆村氏だった。
ゴールデン・バット事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
帆村というのは、東京丸の内に事務所を持っている、有名な私立探偵帆村荘六ほむらそうろくのことであった。
鬼仏洞事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
前夜の調べ物の疲れで、もう少し寝ていたいところを起された私立探偵局の帆村荘六ほむらそうろくだった。
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そしてしその怪死事件の現場にかの有名な青年探偵帆村荘六ほむらそうろくが居合わさなかったとしたら
流線間諜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
日本橋の某百貨店のエレベーター坑道の底部ていぶに開いているものは、エレベーター故障事件に発して、炯眼けいがんなる私立探偵帆村荘六ほむらそうろくに感付かれたが、軍部は逸早いちはやくそれをると
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ちかごろ例の青年探偵帆村荘六ほむらそうろくの活躍をあまり耳にしないので、先生一体どうしたのかと不審に思っていたところ、某方面からの依頼で、面倒な事件に忙しい身の上だったと知れた。
暗号数字 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「仕方がないから、これは一つ例の男を頼むことにしてはどうかネ。帆村荘六ほむらそうろくをサ」
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「そうだ。本社の研究所へ来ている理学士の帆村荘六ほむらそうろく氏にこれを見せるのがいい。あの人なら僕たちよりずっと物知りだから、きっと、もっとはっきりしたことが、わかるかもしれない」
宇宙戦隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「それじゃ、サヨナラ。あたしの、男爵さま——では無かった、帆村荘六ほむらそうろく様」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「君はなにかい、帆村荘六ほむらそうろくという青年探偵のことを聞いたことがないかね」
什器破壊業事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
理学博士木戸信之きどのぶゆき氏は真面目なる学徒以外の何者でもない、したがってシャーロック・ホームズでもファイロ・ヴァンスでも、また帆村荘六ほむらそうろくでもないから、事件の続き具合などを話す気持はない。
キド効果 (新字新仮名) / 海野十三(著)
救いに行った、私の兄の帆村荘六ほむらそうろくは、その洋館の一室で、足を天井につけ、身は宙ぶらりんに垂下たれさがっていました。ニュートンの万有引力ばんゆういんりょくの法則を無視したような芸当げいとうですから私は驚きました。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
僕は帆村荘六ほむらそうろくです。僕は或る本職を持っているかたわら、おはずかしい次第ですが、『素人しろうと探偵』をやっています。無論、その筋の公認を得て居りまして、唯今の捜査課長の大江山も、僕を御存知です。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
老探偵帆村荘六ほむらそうろくは、いつものように地上室の寝床の上に目をさました。
断層顔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ここは東京まるうちにある有名な私立探偵帆村荘六ほむらそうろく氏の探偵事務所だ。
地中魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
理学士帆村荘六ほむらそうろくは、築地つきじの夜を散歩するのがことに好きだった。
人造人間事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
帆村荘六ほむらそうろく氏じゃ、私立探偵の。いま私の邸に見えて居られる」
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「ああ帆村荘六ほむらそうろくさまは、どうしていらっしゃるだろう?」
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
宛名を見ると、「帆村荘六ほむらそうろくどの」としてあった。
人造人間エフ氏 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それには「私立探偵帆村荘六ほむらそうろく」とあった。
人間灰 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「私立探偵 帆村荘六ほむらそうろく
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)