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崇高
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すうこう
ふりがな文庫
“
崇高
(
すうこう
)” の例文
現実政治の術は、
崇高
(
すうこう
)
な理念や合理的な知性ではなく、むしろこのような人間の非合理性を目的的に利用することだといってもよい。
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
人間一代の仕事として何が最も
崇高
(
すうこう
)
か。それは政治だという信念にもとづいておられたらしい。いいかえれば政治好きであったのだ。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
悲壮の美あり、
崇高
(
すうこう
)
の観念あり。
汚辱
(
おじょく
)
も淫慾も皆これ人類活力の一現象ならずして何ぞ。彼の尊ぶ所は深甚なる意気の旺盛のみ。
浮世絵の鑑賞
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
崇高
(
すうこう
)
な最期をとげた船長も、二人のために必死の努力をはらった宮崎運転士も、いまはおなじ海底に眠っていることだろう。
秘境の日輪旗
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
即ち文学上から見てローマンチシズムは
偽
(
いつわり
)
を伝えるがまた人の精神に偉大とか
崇高
(
すうこう
)
とかの現象を認めしめるから、人の精神を未来に結合さする。
教育と文芸
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
それが周囲の黒ずくめの間に、見事な一線を
劃
(
かく
)
して、滝の様に
下
(
くだ
)
っている有様は、その単純な構図故に、一際
崇高
(
すうこう
)
の美を加えているのでありました。
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
猿が自殺したことは記録にない。あれは人間でないとやれないことだ。ここだけの話だが、日本人は世界中で一番
崇高
(
すうこう
)
で一番
潔癖
(
けっぺき
)
で一番道徳の高い民族だ。あれで生産力を
諜報中継局
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
警部君は、人間性というものの
崇高
(
すうこう
)
なる実相を認識されておらんのだね。宇津木さんは、淑徳も高く、又、愛慾もいと深き、まことに愛すべく尊敬すべき御婦人でしたよ。
不連続殺人事件
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
このロマンスのはなはだ興味があり
崇高
(
すうこう
)
ですらあった書き出しの幾ページかは、とっくの昔に読まれてしまったので、今ではなんの珍しいことも面白いこともないページが
小波瀾
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
而
(
しか
)
して文学哲学の感化が深大でなければ、人心の
壮麗
(
そうれい
)
崇高
(
すうこう
)
は得て望まれない。
国民教育の複本位
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
しかも、芸術における
崇高
(
すうこう
)
なもの、偉大なものを愛するのと同じように、コロンビーナを高く愛していたのです。コロンビーナの婚礼の日には、プルチネッラはいちばん楽しそうな人物でした。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
重盛も
清々
(
すがすが
)
しかった。父に対してこんな
崇高
(
すうこう
)
なものを肉親の情以外に、胸に抱いたことはなかった。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
どんなに
崇高
(
すうこう
)
な理想や美しい理念を説いて見ても、それが現実から遊離した実現の可能性のないものなら、それは空想または夢想であって、政治の問題にはなり得ない。
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
ほとんど毎晩のように、少し遅目に二人はどこか町の外へ、オレアンダや滝の方へ馬車で出掛けて行ったが、そうした散歩は上乗の首尾で、印象はその都度きまって素晴らしい
崇高
(
すうこう
)
なものだった。
犬を連れた奥さん
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
政治では、言葉の上で表面はどんなに理想主義的な
崇高
(
すうこう
)
なことが語られても、その裏面に入って見れば、階級的、党派的、個人的な偏見や、野心や、希望や、感情の表現にすぎないことが多い。
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
“崇高”の解説
崇高(すうこう)とは美的範疇であり、巨大なもの、勇壮なものに対したとき対象に対して抱く感情また心的イメージをいう美学上の概念である。計算、測定、模倣の不可能な、何にも比較できない偉大さを指し、自然やその広大さについていわれることが多い。
(出典:Wikipedia)
崇
常用漢字
中学
部首:⼭
11画
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
“崇”で始まる語句
崇
崇拝
崇徳
崇敬
崇厳
崇神
崇拜
崇重
崇禎
崇峻