“汚辱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おじょく73.3%
をじよく26.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
横の両眼は悪心降伏あくしんごうぶくの害毒削除の威力を示すが、竪の淫眼のみは、いつでも貪著と、染悪せんおと、醜劣と、汚辱おじょくとを覗いてやまぬものだ
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
悲壮の美あり、崇高すうこうの観念あり。汚辱おじょくも淫慾も皆これ人類活力の一現象ならずして何ぞ。彼の尊ぶ所は深甚なる意気の旺盛のみ。
浮世絵の鑑賞 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それは平松屋源左衞門の弟で、自墮落じだらくと、不道徳と、汚辱をじよくの中に育つた美少年であることは八五郎も知つて居りました。
銭形平次捕物控:282 密室 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
彼女かのぢよしもそのとき子供こどもがなかつたならば、のろひや果敢はかなみや、たゞ世間せけんをのみ對象たいしやうにしてかんがへた汚辱をじよくのために、如何いかにも簡單かんたんんでしまつたかもれない。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)