“山稜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
リッジ33.3%
さんりょう33.3%
アレト11.1%
グラート11.1%
アレート11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし氷河を欠いた日本アルプスには、それほど雪の働きを示さないから、岩石は鋭い山稜リッジや、尖ったピークとなって、粗硬な形態を示している。
高山の雪 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
時には山稜さんりょうの亀裂から、熔岩の噴流が数百フィートも吹きあがる場合もあるが、いわゆる爆発とはだいぶようすがちがっている。
黒い月の世界 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
氷河や山稜アレトの削りとられた鋭い輪廓は、立体的には見えないで、薄い、然しフレッシュな色彩で、大空に画かれた蜃気楼ミラージュのように思われた。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
シュトラールエックの岩の上にたどりついた時分には、尾根のうしろに、私達には黒く見えた深い蒼空にぬけ出た、グロース・シュレックホルンの山稜グラートも、もう霧の間にかくれてしまって
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
それから僕だって、……これ見たまえ。この僕のガニ股で、どうして西洋剃刀の刃のように狭い氷の山稜アレートを伝えるものか。