“山城国”の読み方と例文
読み方割合
やましろのくに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ、西のかたはるかに、山城国やましろのくに浄瑠璃寺じょうるりでら吉祥天きっしょうてんのお写真に似させ給う。白理はくり優婉ゆうえん明麗めいれいなる、お十八、九ばかりの、ほぼひとだけの坐像である。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
山城国やましろのくにあたりですらすでにそんな凶相きょうそうがあらわれ出した以上、これからかかる伊賀山中の柘植つげ地方や加太越かぶとごえあたりの間道はその危ないこと、思いやらるるものがある。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山城国やましろのくに京来派の名工、来国光らいくにみつの作と伝えられ、同じく血を浴びて、井沢判事の屍体の下に落ちていた刀も、備前一文字吉房びぜんいちもんじよしふさの作、一尺八寸六分の業物わざものであり、両氏の無数の刀傷
棚田裁判長の怪死 (新字新仮名) / 橘外男(著)