“山城屋”の読み方と例文
読み方割合
やましろや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
校長でもたずねようかと思ったが、草臥くたびれたから、車に乗って宿屋へ連れて行けと車夫に云い付けた。車夫は威勢よく山城屋やましろやと云ううちへ横付けにした。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
実の熟する時分は起き抜けに背戸せどを出て落ちた奴を拾ってきて、学校で食う。菜園の西側が山城屋やましろやという質屋の庭続きで、この質屋に勘太郎かんたろうという十三四のせがれが居た。勘太郎は無論弱虫である。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)